まあ これは廃墟と呼ぶだろう。
前から気にはなっていたが 所有者がどうなっているのかわからない。
年々 朽ち果てていく様子を記憶に刻んできた。
だが そろそろこれはヤバいだろう。
この会社は既に無い(はず)。
ご存じのとおり 樽丸というのは杉で作った酒樽用の木材。
その昔 能代では 千葉の銚子や野田を販売先とした醤油樽の製造も盛んだったらしい。
実は この建物だが 古い(おそらく昭和初期)洋風建築として以下のサイトで取り上げられている。
このサイトはずいぶん前に見たのだが その頃はホントこんな感じの建物だったのだ。
木造2階建ての小さな建物ですが、玄関廻りや、付柱にも細かいデザインがされています。
特注と思われる縦長の窓は洋風を意識していて、複雑に桟が組まれて、建物正面の外壁は単調にならないようモルタルでレリーフ状にデザインされています。
いずれは解体されるかもしれませんが出来れば保存活用してもらいたい建物の1つです。
というコメントが載っている。
そして これが今の姿である。
上記サイトの紹介が全く意味をなさない状態になってしまった。
倒壊寸前である。
現場で見ると つっかえ棒が何カ所にもあって それで支えているのかもしれない というほど危険な状態と思われる。
ちなみに グーグルのストリートビューでは まだこの姿になっていない。
ここ1 2年で急に来たんだろうなぁ。
北西側からの全景。
朽ち果てる前は 非常に趣のある建物だったのだが・・・。
この廃墟から数十メートル北へ行ったところ。
先日 地元紙に載ったのだが 材木町北側 河畔公園地内に唯一残っていた木材工場が解体された。
偶然にも 地元紙に載る前の25日(日)に撮影したもの。
これが煉瓦塀。
昔 材木町は工場が立ち並ぶ町だった。
火事は日常茶飯事 というぐらい起きていた。
当然 類焼を防ぐために煉瓦塀は必須アイテム。
父さん かつてオレらが居た材木町は名実共に姿を消したよ。